近鉄30000系 特急車「ビスタカー」 TOMIX製品
実車では、現在はこの姿のビスタカーはもう無いんじゃないでしょうか。
しかし、リニューアルされた「ビスタEX」が現在も活躍中であります。
先頭車を中心に撮ると何の変哲もない近鉄の特急形の車両ではありますが、その特徴は中間車。
今では関東圏でもグリーン車で馴染みの形になっておりますが、2階建て車両を挟んでいる列車。
関東圏の2階建てグリーン車とは異なり、乗降ドアを車両中央に設け車端部いっぱいまで2階部の座席が配されています。
デビューからしばらくは近鉄のフラッグシップ車として、賢島方面のノンストップ特急や名阪ノンストップ特急に多く使用されていました。
今では近鉄も「観光特急 しまかぜ」「伊勢志摩ライナー」「アーバンライナー」などユニークな車両を多く登場させ、ビスタカーの目新しさも薄くなってはいるところですが、リニューアルして快適性を増した「ビスタEX」も近鉄特急の第一線で現在も活躍を続けております。
模型は「ビスタEX」リニューアル前のビスタカー。
それもそのはず。この模型車両、おそらく25年以上前の製品。
まだ、後に「ビスタEX」なんて改装がされるとは全く想像もできない、アーバンライナーがそろそろデビューするかしないかの頃の製品なのであります。
この4両で1編成。
平屋建での運転台付き車両が2両。この2両で2階建て車両2両を挟んだ4両編成。
2階建て構造の中間車は2階に多くの座席が配され、1階部分は中央のドアを挟んで2箇所に6名まで着席できるサロン風な座席配置の席が設けられています。
運転台付きの平屋先頭車は車端部にお手洗いを配置。2階建て車両にその辺の設備がつかない分、お手洗いや車販準備室などはこちらの平屋車両に付きます。
今では喫煙スペースもこちらに設けられているのでしょうか。
ビスタカー(VISTA CAR)…と言う事で、車体に大胆に描かれた「V」の模様もこの車両の特徴でした。
なかなか精悍な顔立ちの先頭。
ビスタカー4両編成に増結2両を繋いだり、ビスタカー同士の重連があったり、近鉄特急は様々な組み合わせで運転をされています。
2階建て車両の先駆け、近鉄特急のビスタカー。
この近鉄30000系はビスタカーとしては実は3代目で、これ以前に既に2形式の2階建て特急があったわけで。
先にも書きましたが、現在いろいろな形式の車両を持つ近鉄特急。
中間2階建てのビスタカーシリーズの後継車は今後登場するのでしょうか?
「しまかぜ」の先頭ダブルデッカー形式が実質ビスタの後継では?なんて意見もあるとかないとか聞きますが…
「4代目ビスタカー」果たしてどうなる?
と言う事で、今日の模型は近鉄30000系「ビスタカー」でした。
リニューアル「ビスタEX」はTOMIXから2016年発売予定!