今回の車両はコチラ。
過去にはマイクロエースから発売されていたJR東海の311系ですが、実車は引退廃車も始まった今になってまさかの別メーカーからの新規発売。
実車はJR東海の東海道線で新快速が運行開始になる頃に合わせて投入された転換クロスシートが車内に並ぶ車両。
名鉄電車と対抗をすべく速度・快適性などを向上させた種別と車両で、後の名鉄との逆転劇に大きく貢献した車両であります。
運行開始当初は車内にテレホンカード式公衆電話機が設置されているなど、今考えてみれば随分前にデビューした車両だと言う事に気付かされます。
315系デビュー前のJR東海の基本車両スタイル(ステンレスボディにコーポレートカラーのオレンジ帯を窓下に巻くスタイル)を作ったのもこの車両ですね。
…と思ったけど、キハ85系の方が先だったかな?
後継の313系がデビューするまでは新快速をメインに。
後に新快速からは徐々に外れ、快速や区間快速、普通など色々な種別に使用されるようになりました。
オール転換クロスシートの車内は、デビューから時を経てもその格の違いを感じさせます。
模型では過去の記事の通り、かなり前に一度マイクロエースから発売されました。
それから長らく、この車両の模型については特に動きもなく…でしたが、2022年にまさかのグリーンマックスから新規発売が。
今回はグリーンマックス製品の紹介です。
モハ310(動力車)
4両固定の編成。と言う事で、模型としてもこれで1編成。
先にデビューした211系の雰囲気を残しつつ、独特な窓割りやスタイリッシュにチューンナップされた先頭の顔などが印象的です。
先頭車と中間車で屋根上の空調装置が異なるのも特徴。
上から見るとこんな感じです。
連結部。
中間はデフォルトではアーノルドカプラーですが、TNカプラーに変更しました。
GM車ですので、変更については自己責任で。
トレーラー車は台車からカプラーポケットのカットが必要。
動力車も動力台車のユニットからカプラー部分をカットしていますが、チョイとコツというかポイントが有る感じですね。
側面、先頭とも方向幕はステッカーが付属しています。
先頭種別:特別快速 新快速 区間快速 普通
先頭行先:浜松 豊橋 名古屋 岐阜 大垣 米原
側面行先:特別快速浜松 特別快速米原 新快速豊橋 区間快速武豊 区間快速名古屋
普通豊橋 普通岐阜 普通大垣
その他優先席マーク、車イスマーク、ベビーカーマーク
シロクマ市交通局では付属のステッカーは使わず、PCで自作した方向幕で側面も新快速浜松としました。
こちらは過去製品のマイクロエース製311系との並び。
左(快速豊橋):マイクロエース製
右(新快速浜松):グリーンマックス製
どちらも悪くない感じですが、グリーンマックス製の方がスッキリしていると言うか、所々シャープな印象を与えるかも知れませんね。
側面の連結部と台車周り。
先ほどと逆転して…
左:グリーンマックス製品
右:マイクロエース製品
右のマイクロエース製品は窓まわりの作りや窓ガラスパーツに特徴がある感じですね。
車体のビードの再現はマイクロエースの方はしっかり作っている感じに対して、グリーンマックス製品は控えめな作りになっている印象です。
ステンレス車体の塗装については、マイクロエースのシルバー塗装の方が結構キラキラして見える感じですね。
こちらは先頭車同士の並び。
左(車いす・ベビーカーマーク付):グリーンマックス製品
右:マイクロエース製品
マイクロは乗務員室窓に「乗務員室」の印刷があるところがポイント高いですね。
後はどちらも甲乙つけがたい感じでしょうか。
個人的印象としては、全体的にシャープに仕上がっている感じのグリーンマックス製品の方がより好みではありますが、後発製品ですし先発品より上を言って欲しいのは当然のこと。
マイクロエース製品は車内シートの再現がいい感じで、これはマイクロの方が好感触。
そんな感じで、311系が今再び模型でも脚光を浴びるのはとても嬉しい限り。
引退まで、元気で沢山活躍して欲しい車両…
なんなら、JR東海を離れて、他社に譲渡されて末永く活躍する未来もあっても良いんじゃないかなぁ…
今回の車両
JR東海 311系(GREENMAX製品)でした。