「鉄道模型の店ポポンデッタ」の袋入りジャンク車両群から購入。
随分前に買ったので、いくらだったとかそう言うのも覚えていないのだけど、間違いなく安かったから購入したシロモノ。

20180717_伊勢鉄道3

三重県の四日市と津を結ぶ伊勢鉄道のレールバス。
TOMYTEC鉄道コレクションの車両です。第何弾のラインナップだろう?

実車は四日市ー河原田はJR関西本線の線路を走り、その先から津までが伊勢鉄道。
JRの赤字廃止路線を第三セクターが引き継いで列車を運行している伊勢鉄道。
JR東海の「特急南紀」や「快速みえ」が乗り入れて伊勢鉄道線内を通過してゆくため、そちらからの運賃収入も入ってくるのがこの会社。
沿線は四日市市・鈴鹿市・津市などがあり、「鈴鹿サーキット」最寄り駅として「鈴鹿サーキット稲生」駅もあるため、鈴鹿で何かレースが開催される日にはJRからの臨時列車・臨時停車などで混雑します。

今はもうこのレールバスは走っておらず、新しい車両に置き換えられています。

レールバス。
古くは青森の南部縦貫鉄道の車両などが有名ですが、新時代のレールバスとしては、国鉄赤字路線の第三セクターによる民営化が進められた頃の導入車両がよく目にする機会があった頃じゃないかと。
鉄道車両の4軸台車であったり、鉄道旅客車両では近年あまり見かけない2軸台車にバスレベルのボディや鉄道車両より出力の低いエンジンを載せることで車両製造コストを抑え、バスのような軽快な運行ができる鉄道車両として、第三セクターで再出発する鉄道で多く導入されました。

名古屋鉄道のような大手でも、路線末端部の採算性の低い路線などにレールバスが導入されたこともありました。

バスのような軽快な運用を目指しましたが、後に2軸台車では乗り心地に相当な問題が合ったとか、バスのようなボディは車体の入れ替えサイクルが長い鉄道においては老朽化が進んでもなかなか置き換えが出来ないなど、様々な問題が出てくるようになり、次の車両置き換えの際にはレールバスを選ばれなくなり、レールバスは衰退の一途をたどる…

それに変わるのが軽快型気動車と言われる車両ですが、またそれは別の機会で。

20180717_伊勢鉄道2

鉄道車両には今まで無かった、簡易なサッシの窓はバス窓と言われるもの。
扉もバスに付いている折戸が設置され、乗務員扉などは省略されています。
この車両は1両に4本の軸がある台車になっていますが、他の形式では2軸のものもありました。

側面を見ての通り、車体が従来の鉄道車両に比べて非常に簡易なバス車体的な構造になっています。

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伊勢鉄道線内的な並び。
JR東海のキハ75が行先表示が「武豊」になってしまっていますが。
「快速みえ」の退避などで、実際このような光景が見られることもあったのではないでしょうか。

本日の車両は、伊勢鉄道のレールバスでした。